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とびだせどうぶつの森の話54(2013/2/9) 


~前回までのあらすじ~

チョキが自分の恋敵であるメリヤスを暗殺すべく仕掛けた爆弾は容易くミカによって解除された。
意気消沈するチョキの前に現れたのは爆熱のワタナベ。
彼女は高らかに宣言する。
その手に持った火炎放射器で全てを炎で染め上げみせると。
あの様な下賎な羊、ほんの一瞬でジンギスカンのようにしてやると。
チョキの名の元にその苛烈な作戦が許可されようとした、その時
彼女らの前に一匹の豚が立ちはだかる。
彼こそはチョキの想い人の豚、ハムカツであった。
ハムカツと仲良くする雌羊を疎んじて行おうとした嫌がらせを
ハムカツ本人に窘められる。
愚の骨頂だった。
混乱するチョキとは裏腹に、爆熱のワタナベとその愛用の火炎放射器には
文字通り火がついてしまっていた。
爆熱のワタナベは幼少時より、興奮すると自分が何をやっているのかわからなくなる人間だった。
彼女が自分でその悪癖を自覚したのは
小学生の頃、お小遣いをためて買った大好きなアーティストのCDを
家に帰る前に河川敷でフリスビーの様に投げ飛ばした時だった。
「わしゃブラック・マスクのジェット・リーかーい!」
渾身のツッコミは夕焼け空に虚しく響いた。
以来自分を諌め、穏やかに穏やかに過ごそうと気を付けた結果
人形のように感情を出さなくなった彼女を救ったのはチョキだった。
そんなチョキの制止は彼女に届かない。
無常にも火炎はハムカツ目掛けて放射された。
迫る炎に微塵の動揺も見せず、彼は言い放つ。
奇遇だな。
自分も『焔の使い手』なんだ、と。
爆熱のワタナベの放った炎は普通の豚相手であれば、
ほんの一瞬で消し炭にできるほどの
熱量を帯びたものであった。
しかし、ハムカツはその炎の直撃を右手のみで受け止めたばかりか、
さらに炎を逃がす事無く一箇所に収束させ、あるものへと形を変えていく。
それは一振りの日本刀。
刀を軽く振るってハムカツは諦めたように呟く。
「機械の焔じゃ、この程度の刃しか具現できないか」
それでもまぁお前相手なら十分だな、付け加えられた言葉をかき消すように
爆熱のワタナベは獣のような咆哮と共に全てを焦がしつくす炎を放つ。
構えた刀は灼熱を帯びて紅く染まる。
「ハムカツ流、壱の焔」
振りぬいた炎は刃となって相手を紅く染める。

断末魔を上げる爆熱のワタナベ。
「安心しろ、殺しちゃいない」
ハムカツの超絶熱波極大豪炎消滅波光暗黒乖離紅蓮鳳凰次元終焉星乱遥遠超越深淵業火撃滅斬は
爆熱のワタナベの火炎放射器だけを切り裂いていた。
震え上がる蛙に、こいつに伝えといてくれと豚は言って続ける
「俺をミミガーにするって言ってたが、耳はもうあいつに奪われているんだ」
蛙は豚の耳を見て再度震え上がる。
耳がないと肌がピンクで顔が丸いから星のカービィみたい・・。

ハムカツはその場を悠然と去る。
その手に念書を持って、羊の彼女に届けるのだ。
念書と共に、俺の愛を。




羊「私があなたみたいな畜生と遊園地に行くわけないでしょぉ」
ミ「そうよ、糞豚野郎!メリヤスは豚が糞嫌いなんだよ」
豚「親父のホテルの豪華ディナーをつけるぜ」
羊「行きますぅ」


ミ「大丈夫なの、メリヤス?あいつ見るからに、超弩級の変態だよ」
羊「大丈夫だよぉ。あんな豚如き、いざとなればミカが教えてくれた
素手で内臓を引きずり出すあの技でぇ!」


-週末ハムカツパークにて
豚「じゃあまずはジェットコースターにでも乗るか」
羊「モグモグ」
豚「次はゴーカートだ」
羊「ムシャムシャ」
豚「次は・・・」
羊「パクッ」
豚「ランチでも・・食べるか?」
羊「行くいくぅ!」


豚「よし、次は観覧車にでも乗るか?」
羊「・・・・」
豚「フリーフォールにするか?」
羊「・・・・」
豚「じゃあ何か食べ」
羊「食べる食べるぅ!」

-蛙「なんなのあの羊、ハムカツ様があんなに尽くしているのに」


豚「あっちの屋台のスイーツが評判なんだぜ」
羊「・・・・」
豚「買ってきます」
羊「・・早くしろよぉ」

-豚「この俺がパシリとは・・・大した羊だぜ」

着信音

豚「もしもし、なんだヤマトか?」


鰐「ハムカツ、お前の近くだ。奴ら・・いるぜ」
豚「大事なデート中だってのに」
鰐「ジュリーがすでにそっちに向かってる」
豚「了解だぜ・・ん?」
鰐「どうした?」
豚「あれは・・確か・・爆熱のわたな」


殴り飛ばされたとハムカツが知覚したのは、
20M先の地面に叩きつけられた後だった。

豚「うぐぁ・・肋骨が24本折れた」

「全部折れたのかい?」

豚「じゅ・・ジュリー・・居たのなら助けろよ」


馬「嫌だね。君に近寄ったら僕まで臭くなる」
豚「お前・・・」
馬「奴の腕、火炎放射器と同化しているね。余程の思い入れだ」

爆「キェェホのオくらエ!」

馬「危ない、焼き豚バリア!」


To be continued
[ 2013/02/09 00:00 ] 掲示板シリーズ | TB(0) | CM(0)
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