昔のblogから転載。
シンプルです。
2008年7月25日 投稿
原題「全ての始まりにして終わりなる者」
パソコンの前に座る、不細工ボーイに不細工ガール!! 元気に細胞分裂してますか?
今日は本来、この場に登場しなくてはならないマサキが、花粉症の影響でくしゃみ地獄発動により鼻水ダラダラ。下の棒もくしゃみ地獄発動の影響を受け粘着液ダラダラ。その上、花粉症を抑える薬の特別強力なやつを飲んでるせいで、とんでもない眠気に襲われる毎日を送っています。
眠たすぎて軽く24時間中、18時間くらいは眠気と戦っているのでもう大変。軽くラリってる状態です。
薬って怖いよね。
しかしもう3月になりますね。時が経つのは早い。ついこの間まで「明けましておめでとう」なんて言ってたのに。
光陰矢のごとし!!
光陰矢のごとし!!
もうかなり追い詰められてます。
それでは今日のお葉書紹介いってみましょう。
P.N「異次元茨てんこ盛り」さんから頂きましたお葉書です。
どっかの街の、なんとかっていう動物は偶然2足歩行ができるようになったそうです。そしたら珍しいってことで、全国からその動物を見るために人間が集まったそうです。そのおかげで、市の財政はウハウハ。気を良くしたお役人達はその動物のために2700万円の豪邸を立てるそうです。3つ部屋があって、冷暖房管理。寝室とかリビングとからしいです。うらやましい限りです。立っただけでそんな豪邸・・。僕だって今、起ってるのに。今たしかに誰よりも起っているのに。どうすれば僕も豪邸建てれますかね?A:うるせぇ!!このマタニティ野郎!!
さて、名残惜しいですが本日最後のコーナーになりました。
「今日の四文字熟語」です。
大人気でこのコーナーが始まってすでに75年が起ちました。というわけで張り切っていきましょう。
今日紹介することわざは「免許皆伝」です。
意味は「師匠から弟子に教える事が何もなくなった状態」です。
それでは明日からすぐ使えるように例文紹介してみます。
9回裏。
2アウト満塁。
バッター、俺、翔太郎。
得点は0-0。
つまり俺が打てば勝つ。
うちのチームにはもうピッチャーがいない。
さっき監督がノリで変えてしまった。
つまり俺は打たなきゃならない。
でも、相手ピッチャーは県内随一の変化球の使い手「回るお寿司稲沢」
奴の球はまるで回転寿司の様にくるくる変化するからこう呼ばれている。ちなみに俺はおすしのネタではシーチキンが好きだ。あっそうそう、シーチキンって材料を全部洗濯機の中に放り込んで高速回転させて作るんだぜ。俺がバイトしてた店ではそうだった・・
「ストライーック!!」
しまった、余計な事考えてたら1ストライクだ。
なんだ、あいつニヤけやがって。打てるっつーの。
ほんとは打てるんだけど、今はちょっと違う事考えてただけだっつーの。次は打つからな。
次は魔球「イブニングはママの時間」で来るはずだ。しかしあれだ、最近のJ-popは酷いな。等身大の言葉で送るラブソングとかね。小学生が思いつくような歌詞。好き好き言うだけ。くだらないよね。作る方も、聴く方もバカになっちゃったんだよね。世知辛い世の中だよね。こんな世の中で僕は何を歌おうかな? そうそう・・俺この試合が終わったら・・言うんだ。「一緒に田舎で昆虫採集をするオッサンを採集する仕事をしよう」って伝えるんだ。出し惜しみするな、全ての力をこの打席に。
「ストライッッッッッック!!!!」
あぅぃぃ、2ストライクだ。ヤバイヤバイ。しっかり試合に集中しろ。
来た。振りかぶった。来る。なんだ?変化球か?直球か? はっきりあいつの体臭が臭いって事を伝えるのか? それともやんわり伝えるのか?
どっちなんだ、奴はどっちの対応で来る? 変化球か?直球か? んっ? 声が聞こえる。この声は?
「ゴカン!!」
私は見ていた。彼がなすすべもなく2ストライクまで追いつめられているのを。彼は決して天才的選手じゃない。野球部のマネージャーだから、色んな選手を見てきたつもりだからわかる。彼は決して野球がうまいわけじゃない。だけど、彼は必死に練習していた。いつも部室で「日本昔話」のOPを歌う練習していた。汗水流して。みんなが外で素振りとかしてるときもずっと歌ってた。だから、彼に打って欲しかった。バカみたいにガムシャラに打って!! 私を連れ行ってよ。あなたの歌声でのど自慢大会の会場に!! だから叫んだ。
「翔太郎ーーーー打てーーーー!!」
そして、ピッチャーの投げた球は彼の頭に直撃した。急いで近寄ると彼は顔にある穴からたくさんのきれいな赤色の物体を出していた。もう全然出し惜しみしてなかった。
「デッドボーーーール」
審判が宣告する。サヨナラ押し出しだ。勝ったんだ、試合に勝ったんだ。ねぇ、翔太郎起きてよ。目から水晶体を出してる場合じゃないよ。勝ったんだよ。私は翔太の鼻にかぶりついた。
「起きてよしょうたぁぁぁぁろおおおおおおおおおお!!」
そして噛み千切った。
「ギィああああぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁああああ!!!!」
翔太郎の甲高い、人在らざる者を連想させるような叫びが響く。
「意識・・戻った?」
血が出て。翔太郎の血が私を染める。紅い赤い。明日髪の毛染めようと思ってたけど、これでいいか。
「私がわかる?」
翔太郎は少しだけ首を縦に振る。
「ねぇ・・私の名前わかる?」
ボロボロ涙を流す私の顔にそっと触れた彼の指。
「・・・免・・許・・皆伝・・」
翔太郎は私の名前「免許皆伝」とはっきり言ってくれた。
子供の頃から何度も何度も呼んでくれた私の名前。
「翔太郎・・・」
「皆伝・・ご・・めん・・な」
もっと、もっと私の名前を呼んでよ。翔太、翔太!!
でも、翔太は少しだけ笑って。
その言葉を最後に体から力をなくした。
「翔太郎ぁぁっぁ!!」
私の声はいつまでも球場に響いていた。
「はやく整列してくださーい」
審判の声も響いていた。
はい、「免許皆伝」の正しい方わかりましたか?
これで意味がわからなくても赤っ恥かくことはありませんね。
それではお時間です。明日もいい日でありますように。
お相手はマサキデシタ★
シーユーネクストウィーク、ヴァイヴァイ。